2008年6月17日火曜日

違うんじゃないかな・・・

今日は業界ネタ

昨年世間を騒がせた「古紙配合率偽装」事件
その後めっきりメディアで取り上げられませんが、先日ひとつの方針が出ました

「今後も”R100”基準を堅持し、古紙100%配合コピー用紙の使用を推進する」

なんか自民党の「環境と古紙配合率問題に関するワーキングチーム」ってとこが、最終的駄目押しをしたようです
当然、今後自治体を中心に古紙100%コピー用紙の指定購買は継続されるてこと


昨年の古紙配合率問題を改めて整理すると

・そもそも日本の古紙の回収率はすでに70%代後半で、伸びしろはもう少ない
 ちなみに世界の最高基準はたしか83%の国があったはず
・中国などアジアの経済発展で古紙の国外への輸出が活発化している
 当然、価格相場も輸出が国内より高い
・各製紙会社の生産効率はもともとパルプ原料で製造したほうが安い
・原油などの高騰で工場の生産コストはどんどん上がっている

てな環境で、市場の古紙100%コピー用紙の需要は増える一方
ですから

・そもそも製造のための古紙原料がすでに足りない
・各メーカー利益確保のため見てみぬフリ
→業界全体で黙認してきて

こんな感じでしたよね


一応一部メーカーからは「今後もいろんな古紙原料を模索して製造に努力する」
って発表が出ているようですが

ここで
「環境のために100%は堅持する!」って方針だけ押し付けられても、何にもならないと思うんだけどな・・・


そしてもうひとつ危険なことは、現状回収古紙の中でも

・品質のよいもの → コピー用紙
・品質の悪いもの → トイレットペーパー

というように原料の住み分けがされていたのですが、どんどんコピー用紙がトイレットペーパーの原料を侵食してくるという悪循環が進んでいます
昨今トイレットペーパーの値上げが続いているのも、重油問題よりも実は原料価格問題のほうがメーカーにとってのインパクトが大きいです

ちなみにトイレットペーパーの古紙100%製品の国内シェアはすでに60%を越えています
繰り返しになりますが、中国のバインイングパワーはどんどん増しています


確かにパルプをそのまま製品にして、使用→廃棄してしまうことはもったいないのですが
そもそも
原料がない商品の使用&供給を強制するって、いずれ破綻することは見えています
いずれまた形を変えた偽装が発生してもおかしくありません

そして古紙から製品化するためには、パルプから製品化するより2倍以上の重油が工場で
消費されます


・原料が枯渇した製品を
・高いランイングコストで製造して
・高い価格で購入し、消費する


今の日本にそんな底力があるとは、私には到底思えません

結果として、バカ高くなった100%古紙のコピー用紙を購買し続けられない企業も出てくるでしょう

ここは単純に配合率を70とか80%まで緩和して、安定供給&価格を図ることが正道だと思うんですがね・・・


なんとも悲しい気持ちです --

0 件のコメント: