2011年2月3日木曜日

今週末の選挙をひかえて

この3ヶ月間 まったく持って勝手に今週末の愛知県知事選に立候補している「しげとくさん」を応援しています。

親しい友人たちからは「頭おかしくなったんちゃう?」的な質問もうける日々ですが^^;

投票日が終わってしまえば、振り返ることもないような気がするので今のうちに文字にしておこうと思います。


<はじめは>

本当に最初の出会いは「今度知事に候補する人がいるんで、応援しない?」

的な軽いノリでした。

そもそも行政なんて基本的に「民間の足をひっぱることが仕事だろう・・・」くらいに

斜めに見てましたし、民主党に政権交代してみましたが相変わらずの国政ですから

いわんや、県政なんて・・・


そんな想いを持ちながら、本人にお会いした第一印象は「普通のひとやん・・・!?」

自民党から声がかかり官僚やめちゃって、子供3人もかかえているのに選挙でるって

ちょっと普通の人間じゃないだろうと思っていたのですが、まったくもって普通。

「大丈夫?」ってくらい。


でも私の心を少し動かしたのは、いろんな話の最後に彼が言った言葉。

「選挙は素人ですし、本当に何も分かりません。


どんな事でもいいので、ダメなことや間違ってると思うことあれば気にせず言ってください。


年上とか年下とか関係ないです。かならず学習して直します。


こんな若造で大丈夫か?と思っているかたもいると思います。


ひとつだけ私が応援していくれるみなさんに約束できることがあります。


これからどんなことが起きても、選挙が終了するその日まで私の心は折れません。


今はこんな約束しかできませんが、よろしければ応援してください。」

なんともまっとうすぎます。

奢り高ぶるわけでもなく、本当に素の39歳。その時は

しばらく近くにいてみようと思いました。



<奇妙な縁=本人のこれまでの徳>

選挙など手伝ったことがない私にできることと言えば限られていて

親しい友人たちに「しげとくさんいいよ」とか

「今度こんな集まりあるらしいから、一緒に行こうよ」レベルのなんとも軟弱なものです。


そんな年明け、今の私の大親友というべき友から電話がはいりました。

大学院のOB会やなんやかんやと所用が3つほどあったのですが

最後に携帯口からもあらたまっているのが伝わってくるくらい緊張した語り口で

「言いにくいんだけど、相談というかお願いしたことがあって・・・


今度知事選にでるしげとくさんってひと知ってる?


何か自分たちらしい形で応援したいんだけど・・・どう思う?」

なんとも

「っていうか、


もう11月から知ってていろんなひとに応援してね!って言ってるよ」

と私が答えると、緊張の糸もほぐれお互い大爆笑!


なんでも彼は彼で、東京でここ数年お世話になってる方から

「愛知県に住んでるのならどんな形でもいいでの、応援してくれないか?」

と相談されたらしい。


そんな二人の想いをまた親しい友人たちに話し、共感して実現したので

このビジネス・シンポジューム

行政のBS・PLなんてビジネススクールでも見たことがないので、準備には骨が折れました^^;


しかし

しげとくさんの回りにはこんな暖かい輪が無数にあります。

選挙を応援するって、日頃選挙活動なんかしていない普通のひとが

広島・青森・群馬・神奈川・・・勝手に応援にきています。

NPO関係者だったり、今一生懸命手伝ってる学生軍団!だったり。

知事である、ない別に、これからもどんどん広がっていくのでしょう。


知事となれば業務を直接執行することは多分ほとんどなく

ある意味県民も含めた740万人をしっかり俯瞰し、業務を遂行していかなければならないはず。

そういうリーダーにとって「頭がいい」とか「政策通」とか実はそんなことは目くそ鼻くそだと

私自身は最近感じていて

「人が自然に集まってくる。会ったひとに好かれる。それが自然に伝播していく」

ていう、言わば天性的能力が一番必要だと感じています。


違う視点で言えば、常に首長や国政でも「公務員(制度)改革」って政策が「錦の旗」のように

振りかざされるわけですが、具体的にどうやってすすめるのかが大切だと思う。

言われている公務員の立場に立てば、いい迷惑です。

結局それぞれいろんなカテゴリーの民間人が素直に意見を述べ

そして何より重要なことは、公務員と一緒になって働いていくれることがこれから

重要だと思っています。

その結果として、行政の無駄が自然に減り民間の良い部分を取り入れた新しい行政が

育まれていくと思うわけです。

しげとくさんの回りにはすでに勝手に「ぜひ彼のためなら一肌脱ごう!」って言う人が

無数にいるということです。


<とは言いつつ政策の話も少し>

もう今回の愛知県の知事選では、政策なんて本質的議論にならなくなっていますが

※とは言いつつ「中京都構想」や「減税」がメディアを賑わせなくなった点で

しげとくさんの明確な「財政出動」という政策提言は大きな意味があったと思っています。


単純な話各候補者がみなさん言ってることはBSなって処分でくる資産がほとんどなんだから



・PLをテコ入れする 財政出動して、景気の底上げを行う

・PLを維持する 行政サービスなどを見直す

・PLを縮小する 議員の大幅削減。議会改革

という話だと私はシンプルに考えています。


こういう言い方をすると、友人たちからも「もっと複雑な話だろ!」とお叱りもうける訳ですが



地域景気って指標として、企業だ何だといっても、最終的な生活を表す指標って

「県の平均所得」だと思うわけです。これは「デフレの正体」にも書かれていますが、

企業が成績がよければ(労働分配率が同じであれば)当然従業員の給与が増えて所得が増える。

人が動く、町が活性化すれば、人は物を買い、食事をとり、ほかにもいろんな活動をする。

その活動には必ずサービスや物を提供する側の対価があるため、その企業の給与へ

と繋がっているわけです。

なんので、法人の景気が悪いことも所得平均額に実は反映されているわけです。


愛知県はいろんな危機が日本を襲うなか、かなりの水準で所得平均を維持してきました。

1月に調べた資料だと、東京都について2番目に平均所得が高い県です。

この額の推移が圧倒的に悪いのが大阪府で

そういう点で今回の「都構想」みないに愛知と大阪が同じ課題を抱えてる!

みたいな論争に、私は全く耳を傾けていません。

で、所得水準を維持させてあげるってことは、民間セクターに元気がないときに規制緩和する

とかやってても時間がかかります。

ましてデフレ傾向な状況で下がり始めている所得に比例する県民税を下げてあげるから

みなさん懐が暖かくなります!って言われても、そのお金はつかわれてトントン。

貯蓄に回されれば、回りまわってさらに自分たちの給与=所得を下げ、税収が減る可能性が大です。

※インフレであれば、物の価格が上がっていくので、消費は前倒しされるので効果的ですが。

結局、短期で行政ができることって、明確が財政出動して雇用=給与を産んであげることが一番有効だと思うわけです。

さらに就業や所得格差で苦しんでいる「若い世代に注力して行う!」って言ってるわけですから

ぎりぎり普通なのがわたしの中ではしげとくさんぐらいです。


本当は観光とか注力すれば、自分の地域にもともと流れていなかったお金を地域に取り込む

ことができて、一番効果が高いでしょうが、それには中期的戦略が必要でしょう。



なんとも長々と書きましたが、今回のいろんな出会いや日頃熟考してもみなかったことを

真剣に調べ考えたことにも、きっと意味があるわけで

投票日が終われば、親しい友人たちと飲みながらバカな振り返りをしたいと思います。