2011年3月15日火曜日

トイレット・ティッシュペーパーは大丈夫

今回の震災のうけ、予想通りというかトイレットペーパーなどの消耗品がまとめ買いされています。

業界にいるひととして、現状についてコメントしようと思います。


最初に結論を述べると【トイレット・ティッシュペーパーの供給はまったく問題がありません】


理由としては、大きく4つ

・トイレットペーパーの生産拠点はほとんど東京から西

・ティッシュペーパーの生産拠点は分散されてる

・生産行程は非常にシンプルで地震などの影響は軽微

・輸入品がだぶついている


・トイレットペーパーの生産拠点はほとんど東京から西

トイレットペーパーは日本人の真面目なリサイクル活動もあり、原料の比率はパルプ:再生紙が約7:3となっています。

パルプメーカーの工場は全国に分散されていますし、再生メーカーの工場は静岡を中心にしてそれより西にほとんどが立地しています。
※この点で静岡を含む停電の影響はいなめません。

当然原料となる再生紙=古紙の流通が滞りますので影響がないわけではありませんが、非常に軽微です。


・ティッシュペーパーの生産拠点は分散されてる

ティッシュペーパーの原料はほとんどパルプで、工場は流通効率から全国に分散されています。

正式な統計数値はありませんが、国内の大手ティッシュペーパーメーカーの全生産能力をフル回転させれば、現状の国内需要に対し、130%を越える供給能力があります。

被災地近辺に工場を持つメーカーもありますが、他の工場で十分補えるレベルです。


・生産行程は非常にシンプルで地震などの影響は軽微

自動車産業のようなハイテク生産行程ではなく、分かりやすく言えば子供のときに牛乳パックでハガキをつくったようにパルプや再生紙を一度繊維まで戻し、それを平たくし→乾燥し→製品化する。それを巨大なサイズで行っているだけです。

いろんなメーカー工場にも確認しましたが、被災地以外で大打撃をうけた!というメーカーは聞きません。


・輸入品がだぶついている

さらに一昨年からコピー用紙などで大きな国内シェアを握るAPPグループが日本向けにトイレット・ティッシュペーパーを生産し、輸入してきています。なかなか日本の商習慣に適応できず、思うように販売が進んでいませんので、国内・国外に大量の在庫を抱えています。


ということで「今後今まで買っていた商品と違うものがお店に並んでいる!?」という現象はおきても【供給が間に合わない!なんてことは起こる可能性がありません】


☆もしお願いができるなら☆

トイレットペーパーもティッシュペーパーも単価の割に商品サイズがでかいために、商品を流通させる物流=トラックが大切な産業です。在庫があっても需要の変動に合わせて、簡単に流通量を増やすことは難しいです(というか、この現象はすべての消耗品に言えることですが)

ということで

今まで通り必要な分を適時購入することが、被災地への支援物資を流通させるトラックを確保することに繋がります。

被災していない地域では普通の消費生活をしましょうね!

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ふーんそうか
在庫はあっても店にないのは
物流に原因有りかな
ガソリン不足で物が届かないんだろうな

ティッシュがないって困ってる奴多いみたい
牛乳の入荷数も減っているようで
関東で製造されてたとこのは
入って来てないね
東京で作ってるパンも地震のあと入って来ないってさ