2010年8月27日金曜日

【NEWSWEEK:2010年9月1日号】「ベンチャーの主役は中高年の起業家!」

興味深いニュース記事が届いたので共有。


とかく「ベンチャー」と言えば、若者たちって印象を持ちがちかと思うのですが、

正確に把握すればこういうことって感じ。

日本の40代・50代・その上の層も日本のために志高く生きたいものです。


社会経験が年数が長かったり、すでに企業内で何らかの功績を残しているということは

ベンチャーに対する関係者の信用も高いわけで、成功率が高いことにも納得です。


「日本ではベンチャーに対する環境や認識が・・・」なんて、一評論家になってる

ひまがあったら、まずは会社を起こして自ら風土を変えていけ!

ってことですね。


===


【NEWSWEEK:2010年9月1日号】には「ベンチャーの主役は中高年の起業家!」

という興味深い記事があります。


マーク・ザッカーバーグ氏が「フェースブック」を起業したのは19歳。

ラリー・ぺージ氏とセルゲイ・ブリン氏が「グーグル」を起業したのは23歳。

革新的な技術で大成功する人には、若い、大胆、天才的というイメージがあり

ます。中高年は起業に向かないのでしょうか?


これに「ノー!」と言うのは、米国 デューク大学:ビベック・ワドワー教授。

成功したハイテクベンチャー549社の調査で浮かび上がった起業家像は、配偶者

と子供を持ち、他人の為に働く事に飽きた40歳のエンジニアとビジネスマンと

いう平均像。


そして、起業時の年齢が高いほど成功率は高く、要因として、高度な技術的知

識、顧客ニーズの熟知、協力者ネットワークを持つ点を挙げています。


中高年起業例としては、

マーク・ピンカス氏がソーシャルゲーム大手「ジンガ・ゲーム・ネットワーク

社」を共同設立したのは44歳。太陽光発電大手「ファースト・ソーラー社」の

母体は1984年に68歳の発明家が設立。ネットワーク関連会社「リバーベッド・

テクノロジー社」創立時、創設者の年齢は51歳と33歳。

また、コフマン財団のデータによると、米国で起業家割合が最も高い年齢層は

55~64歳。55歳以上の人が成功する確率は、20~34歳の人より2倍近くも高い様

です。そして、米国では、1996年以降、35歳以下の起業率が低下する一方、ベ

ビーブーム世代が積極的という実態も。


中高年起業が目立たないのは、生物工学・エネルギー・IT機器などの分野で地

味な起業が多く、企業間取引が主体の為。


この差は、どこから来るのでしょうか?



シカゴ大学:デービッド・ガレンソン教授は、創造力を2つに分類。1つは、先

鋭的・新しい概念による創造力で、若さがモノを言うが失敗も多いというもの。

もう1つは、徹底的な試行錯誤の末に築かれる創造力で、奥が深く開花に時間が

掛かるが未完成も多いというもの。


まさに、時間軸の違いが、若年層と中高年層の違いに結びついていると言えそ

うです。

さらに、ドイツ ドレスデン応用科学大学の経済学者ビアギット・ファーボンク

氏が、ドイツ大手企業で年齢層別の品質改善貢献度を調べたところ、中高年労

働者の貢献度が高いという結果も。

さて、欧米の中高年起業家像から、日本はどういう点を学ぶべきと考えますか?

===

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

自分も50歳で起業しました。勇気つけられる記事でした。

Unknown さんのコメント...

>Songjing さん

50で起業!素直に尊敬です。

日本社会の閉塞感って、結局自分達の心持ちということでしょうか。